身内の方が突然亡くなり遺品整理をしている時に、もしデジタル遺品を見つけたらどうされますか?そもそも、デジタル遺品という言葉自体が馴染みがありませんよね。なので先に、現代でいうデジタル遺品とは、どのようなものを指すのかをお伝えします。
そのあと、デジタル遺品にまつわる衝撃の裏話3選や、トラブル対策についてもご紹介していきます。決して他人事でないデジタル遺品。それが、一体どのような影響を持つ存在なのかを見ていきましょう。
デジタル遺品の定義とは?
デジタル遺品とされるもの
- パソコン
- スマートフォン・携帯電話
- デジカメ・HDD
- FX口座・SNS・ブログ・有料オンライン系アカウント
現在は大事なことを紙に書いたり現物で残すことよりも、スマホやパソコン内にデータとして保存するスタイルが圧倒的に増えていますよね。
さらに、インターネットのクラウド上にデータ保管することで、たとえデバイス(機器)が損壊しても、IDやパスワードなどのログイン情報さえ知っていれば、他のパソコンやスマホからデータを閲覧・取得することができます。
デジタル遺品にまつわる業界の裏話3選
ドラマ「dele」のストーリーは、デジタル遺品が引き金となって様々なトラブルと対峙していく、1話完結型の構成となっています。
そこで、今回はドラマの原案・脚本を手掛けた本多氏が、もし本作品の中に実話を取り入れたとしたら、一体どのようなエピソードが挙げられるのかを、衝撃の裏話を3つご紹介していきたいと思います。
※以下の著書からも一部抜粋しております。
裏話①:夫の旅先データ
しかし、夫が急な心臓発作で先立ち、残された妻のC子さんがデジタル遺品を整理することに。遺品の付箋にパスワードが書いてあった為、簡単にパソコンにログインすることができました。
しかし、そこで見つけたのが、「シークレット」という名前が付けられた不可解なフォルダ。
写真には夫が見知らぬ女性の肩を抱いて一緒に写っているものもありました。さらに、その後ろの背景を見ると…
お察しの通り、C子さんと行った旅行というのは、E美と一緒に行く前の「下見」だったのです。
知らぬが仏というべきか、もしデジタル遺品を見ることなく専門業者にデータ消去を依頼していれば、この事実を永久に知ることなく、良き夫という思い出だけを残すことができはず。
悲しいことに、こうした不倫の事実は決して少なくないため、妻と夫の不倫相手とのトラブルも勃発しているのです。
裏話②:飲酒運転のレッテル
本人死後に、SNS上であらぬ誤情報がシェアされ、本人の名誉が傷つけられたまま放置されるという非常に理不尽なことも、SNSアカウントを持っている人なら誰にでも起こりえる可能性があります。
Bさんは彼女とバイクの二人乗りをしている時に、前方不注意で右折してきた対向車に衝突して亡くなりました。しかし、悲劇はそれだけではないことを友人のJさんが教えてくださいました。
その後、1年経っても誤解は解けずにBさんの無念の思いがSNS上に大きな痕跡となって残っているのです。SNSの恐いところは、最初の誤情報を削除しても、情報を拡散された後ではどこに残っているのか探しようがないという点です。
SNS上で個人情報を公開することへのリスクは、本人死後にも付きまとってくる問題であることが分かります。
裏話③:FXで1500万円の請求
交通事故で旦那様を亡くされたK子さんが、突如として多額の負債を背負うという、デジタル遺品の中でも極めて起こりやすいケースをご紹介していきます。
夫が亡くなった2015年1月15日、多くのFXトレーダーに影響を与えたスイスショック(相場大急変)が起こった日でもあったので。夫の取引はその影響を大きく受け、当然ロスカットもできなかったため多額の損失を被ることなったのです。
もし、家(不動産)や車などが夫名義の場合は、今まで使用していたとしても、それらを所有することはできなくなる可能性は高いです。
家族に秘密にしていたFXにより、まさか遺された者を窮地に追い込むことになるとは、亡くなった本人にとっても想定外だったことでしょう。
デジタル遺品のトラブル回避方法
上記の裏話は、相続人としては予想も付かないようなトラブルだったと伺えます。タラレバの話になりますが、もしデジタル遺品について深い知識があったら、これらのリスクは多少なりとも回避できたとも思います。
なので、そのようなトラブルを招かないために、次のようなデジタル遺品のトラブル対策を抑えておきましょう。
デジタル遺品の相続人のトラブル対策3選
- パソコンやスマホの写真データを閲覧せずに削除する場合は、削除前に専門業者にデータ保存依頼をする
- SNSはアカウント凍結、または追悼アカウントの申請をする
- パソコンやスマホのパスワードが分からない場合は、こちらをご参考ください
また、ご自身が亡くなった後のトラブルを防ぐために、エンディングノートを作成されることをおすすめします。
エンディングノートには、各種ID・パスワード、金融機関で必要な個人情報などを書いておき、相続人がスムーズにデジタル遺品整理ができる状態を作っておきましょう。
デジタル遺品を取り扱う業者おすすめ3社
もし、ドラマ「dele」で、ご紹介した3つの裏話のどれかが題材となった場合、それは視聴者への問いかけであるとも捉えられるでしょう。または、あなたの身近でも起こり得るという警鐘にも聞こえるでしょう。
でも、いざ自分の身近な人が突然亡くなり、デジタル遺品を所持していたとしたら、どのように対処するのが正解なのでしょうか?
下手にいじって大事なデータが消失してしまったら、元も子もありません。そうなる前に専門業者に依頼し、パスワードの解析やデータの整理をしてもらいましょう。
ちなみに、デジタル遺品業者おすすめ3社や個人での行うパスワード・ロック解析方法については、以下の記事よりご覧いただけます。
> 故人のパソコンやスマホのパスワード解除方法と専門業者おすすめ3社を紹介
さいごに
ドラマ「dele」が、「もし実話をもとにした場合」を想定し、デジタル遺品が招いた衝撃の実話3選をご紹介させていただきました。
人の死はいつやってくるか分からないことからも、ドラマと言えども他人事ではない気がします。きっと共鳴するテーマがあり、何度も観直したくなるようなストーリーもあるはずです。
もし、繰り返し視聴されたい場合は、ドラマがスタートする7月27日以降に1ヶ月無料動画サービスをご案内しますので、それまで少々お待ちください。
この記事へのコメントはありません。