エンディングノートを「さぁ書こう！」と思っても、一体何から書き出せば良いか迷ってしまいますよね。

遺された家族に迷惑をかけない為にも、なるべく誰が見ても理解できるような内容にしておきたいのは山々ですが、他人目線でモノを書くのはなかなか骨の折れる作業です。

そこで、今回はエンディングノートの書き方と優先的に書くべき内容についてご紹介していきます。

エンディングノートは自由に書いて良い

エンディングノートには特に決まった書き方はないため、自分好みに作っていきましょう。例えば、以下のような作り方があります。

手書きでもタイピングでも作りやすいやり方で自由に書くことで、ご自身の個性も表れてくるでしょう。とはいえ、本来書くべきことが抜けてしまうのも困るので、次に書き方とサンプルをご紹介していきます。

エンディングノートの書き方とサンプル

それでは、書いておいた方が良い内容から優先的にご紹介していきます。カテゴリー別に説明文とサンプル表を載せましたので、最初は軽く目で追い、後から必要な箇所を見直していたければと思います。

ご自身について（戸籍謄本ご参考）

役所で管理されている書類等を参考に、ご自身の正式名や住所（本拠地）、個人番号（マイナンバー）などを明記しておきましょう。

おつる

旧字体などを含め、誤字脱字には気を付けましょう！

資産について（預金や年金など）

預金やクレジットカードの債務、ローンなど金銭に関する項目は漏れなく明記しておきましょう。

かめひこ

それぞれの保管場所も一緒に書いておきましょう！

おつる

ちなみに、エンディングノートは遺言書のような法的効力はありません。

かめひこ

なので、「財産分与については遺言書に残している」という旨をノートの方に書いておきましょう。

デジタル機器のログイン情報

パソコン・スマホ・ネット上のログイン情報などを含む、「デジタル遺品」に該当するものです。ネットバンキングや株・FX以外のネット上の各種アカウント情報を明記しておきましょう。

おつる

これは気をつけないと数々のトラブルを招きます。

かめひこ

主に、金銭や信用問題に関わってくる重要な項目を中心にまとめてあります。

おつる

デジタル遺品で、実際どのようなトラブルがあったんでしょうか？

かめひこ

以下の記事で事例が見れるようですよ。

＞ 実際にあったデジタル遺品トラブルと衝撃の裏話3選を紹介！

親族・友人の連絡先

もし自分が死んだ時に真っ先に連絡してもらいたい、親族や友人の連絡先情報を明記しておきましょう。また、親族表を作っておくと、ご自身との関係性が一目で分かります。

おつる

これなら、普段から連絡を取ったり、会うことが無い親族でもスムーズに連絡が取れますね。

かめひこ

学生時代などの旧友の連絡先も有効かどうか、ついでに入電チェックしておくのも良いです。

医療

死後でなくても、事故や病気で意識不明の状態になったり、認知症で意思疎通ができなくなってしまった時のために、医療に関する情報は明記しておいた方が良いです。

おつる

その場合は、保険証の保管場所は絶対必須ですね。

かめひこ

かかりつけの病院があれば、連絡先や処方箋の内容も書いておきましょう。

葬儀

葬儀の形式やお墓の有無についても明記しておきましょう。

おつる

葬儀社や宗派・宗旨があれば、どうしてもらいたいのかの希望を書いておきましょう

かめひこ

お墓に納骨、または散骨するかを決めておくのも大事な点です。

エンディングノートの保管場所

一番良い保管場所は、鍵付きデスクの引き出しとされています。頻繁に開閉しないため紛失するリスクも少なく、わざわざ鍵を探したり、こじ開けて中を見ようとする第三者も滅多にいないためです。

とはいえ、絶対安全というわけではないので、どうしても心配になるかと思います。

そのような時は、IDとパスワードを別々のノートに書いて、それぞれ別の保管場所に移しておきましょう。手間は掛かりますがリスク分散されますのでおすすめです。

さいごに

エンディングノートの書き方とサンプルをご紹介しました。この他にも必要な項目がありましたら加筆修正して、さらに分かりやすくしていってください。

ご自身の全容を客観的に捉える意味でも、早めに取り組まれることをおすすめします。